置き配が広がる今、知っておくべきこと:宅配ドライバーの視点から

置き配って、実はこんなに大変なんです。

最近よく耳にする「置き配」。お客さまにとっては、対面不要でとっても便利ですよね。でも、私たち宅配ドライバーからすると、実は様々なリスクを伴う仕事なんです。

置き配の流れって?

お客さまがネット通販で商品を注文し、「玄関先」や「宅配ボックス」など、置き場所を指定してくれる。私たちドライバーは、その指定された場所に荷物を置いて配達完了、というのが一般的な流れです。

置き配のメリットって?

  • お客さま: 対面不要で便利!不在時も受け取れる!
  • 私たち: 配達件数を増やせる!

でも、置き配にはこんなリスクが!

メリットがたくさんある一方、置き配にはたくさんのリスクが隠されています。

  1. 紛失・盗難: 置きっぱなしの時間があるため、盗難に遭ってしまう可能性も。実際に、ある調査では、置き配の荷物の約2%が紛失・盗難に遭っているというデータもあります。
  2. 汚損: 雨風にさらされたり、猫などにいたずらされたりすることも。特に梅雨時期や台風シーズンは、荷物が濡れてしまうケースが非常に多いです。
  3. 個人情報漏えい: 伝票に個人情報が記載されているため、プライバシーが侵害される可能性も。万が一、伝票が破損したり、第三者の手に渡ったりした場合、個人情報が漏えいするリスクが高まります。
  4. 置き場所間違い: マンションの号室を間違えたり、別の家に配達してしまうことも。あるドライバーのアンケートでは、月に1回は置き場所を間違えてしまうという回答も。
  5. 伝達ミス: お客さまと置き場所の認識が異なり、トラブルに発展することも。特に、新築マンションなど、建物構造が複雑な場合、誤解が生じやすいです。
  6. 配達証明: サインがないため、配達したことを証明できない場合も。トラブル発生時、誰が責任を取るのか、という問題に発展する可能性があります。
  7. オートロック: マンションなど、オートロックの建物では、中に入れない場合も。特に、オートロックのシステムが古いマンションでは、対応に時間がかかってしまうことがあります。

なんでこんなリスクがあるの?

  • ドライバーの質: 経験が浅いドライバーが増えているため、注意力が足りずミスをしてしまうことも。
  • 置き場所の多様性: 玄関先だけでなく、ベランダや宅配ボックスなど、置き場所が様々で、状況に対応するのが難しい。
  • システムの不備: 置き配に関するシステムがまだ十分に整備されていない。特に、複数の宅配業者が利用する共同住宅などでは、システムが複雑になりがちです。

置き配を安全にするために、ドライバーさんも頑張っています!

  • システムの活用: 置き配の履歴を記録したり、オートロックに対応した鍵を導入したりするなど、システムの改善に努めています。
  • ルール作り: 置き配に関するルールを明確にし、トラブルを未然に防ぐようにしています。
  • 教育の徹底: 新人ドライバーに対する教育を強化し、安全な配達を心がけるよう指導しています。

お客さまにもご協力をお願いします!

  • 置き場所の選定: 目立たない場所で、雨風に当たらない場所を選びましょう。
  • 宅配ボックスの活用: 宅配ボックスがあれば、より安全に荷物を受け取れます。
  • トラブル発生時の対応: 万が一、トラブルが発生した場合は、速やかに宅配業者に連絡しましょう。

まとめ

置き配は便利なサービスですが、リスクもたくさんあります。私たちドライバーは、安全に配達するために日々努力していますが、お客さまのご協力も不可欠です。お互いに理解し合い、より良い配達サービスを目指していきましょう。

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