私の会社で昇進するために必要な資格である第1種衛生管理者の資格を取るにあたって、その内容以上に勉強のプロセスに学びがあったので記事にします
私は新卒で物流業界に就職し、配送現場の営業所長を目指していました
そんな私にとってこの資格は「興味がないが取得しなければならない資格」でした
従って衛生管理者の資格はとにかく効率的に(楽をして)取得しなければならないと考えでした
はじめこそ興味がなかったこの挑戦は、今となっては他の資格を取ったり、新しいことに挑戦するために大切なノウハウになっています
だからこそ資格取得の経緯や、そこからの学びについてぜひ興味を持ってみてください
背景 キャリアアップのために衛生管理者の取得を目指す
私は大学を卒業後、物流業界に就職しました
その会社で出世(管理者〜経営者となっていく)ためには営業所長が最短ルートだと考えていました
営業所長になるには権限のある上司に認められる他、「運行管理者」「社内免許」そして「第1種衛生管理者」の3つの資格要件があります
さらに現場の運営を勘案すると「フォークリフト」「防火管理者」といった講習を受けていなければなりません
勉強嫌いが多い当社では特に運行管理者と衛生管理者が難関となっていました
挫折 内容に興味が持てず2度の不合格
さて、そうした資格要件を一歩ずつ満たしていく一方で私は衛生管理者の資格取得に大変苦労していました
なぜならば、3つの言い訳をしていました
「内容に興味が持てない・面白くない」
「いつでも受験できる」月に3回開催されていた
「いつでも受験できるが、会場がド田舎」だったから
物流企業にとって運行管理者の資格取得は業務に近い勉強内容であったため比較的簡単に取得できました
しかし衛生管理者の勉強内容に全然興味が持てませんでした
例えば有害物質や有害作業の内容や、そのときに作業主任者や作業環境測定をすべきか否かなどについて問われます
正直メーカーさんや建設業の方でもない限りは関わることのないことばかりにつまづくのです
次第に本業でも任される仕事が増えてきたことを自分に言い訳して、苦手分野の勉強から距離を置くようになってしまいます
何もしていなかった訳ではなく、関連資格の安全管理者やはい作業主任者といった資格は講習のみで取得ができるため、時間を作っては取得した
いつでも受験できることは、後回しにするちょうどいい言い訳になりました
そうやって避けていたのですがいよいよ逃げ道もなくなり、3ヶ月ほどかけて過去問題集を解きました
自信のないまま田舎の試験会場へ特攻、結果はもちろん散々なものでした
ちなみに不合格だった場合だけ点数の開示があり、400点中で200点に満たない結果でした
転機は、グループ会社への出向
資格を揃えることと並行して、役職候補者研修という研修を受けさせてもらいました
研修自体は立候補すれば基本的には受けることができるのですが、研修の最後に経営陣に取り組みを発表し、ボスとの面接で合格しなければなりません
3年ほど連続して不合格でした
今思うと資格だけでなく自分自身の取り組みも中途半端
ところが頑張っていることは認めてくれていたのか、
その後社内での新事業立ち上げメンバーにアサインしてもらうことになります
新事業は、結論から言うとダメダメ、実力不足を痛感しました
グループ会社がその事業を引き取る形になると告げられ、
引き継ぎの名目でそのグループ会社に出向することとなります
就職6年目にして、ようやく危機感を持ち、勉強を本格化
出向と聞くとどうしてもポジティブな感情は持てません
しかしながら、引き継ぎという名目のため業務は少しだけ軽くなり時間に余裕が出てきました
1日あたり30分程度ではありましたがようやく自分のために時間を使うようになります
転んで手ぶらで立ち上がるわけにはいかないと一念発起した訳です
とはいえ上記の通り長時間の勉強はできないため、どうにかして細切れにでも前に進めないかと思惑を巡らせました
衛生管理者の試験は5題44問の構成です
1日1問解いてしっかりと理解すれば2ヶ月で1周以上できるはず
まずはスタートすることだけを目的に、極限まで要素を減らして1日1問を自分に課しました
結果的にはそれがうまくいきました
1日1問だったものが数週間のうちに1題(8〜10問)解けるようになり
休日には1回分しっかりと解いて復習まで済ませることができるまでになりました
満を持して挑んだ3回目の受験で、遂に合格を勝ち取ったのです
成績が伸びた行動 2選
自分なりに勝因(逆に続かなかった方法)を分析し、2つに要素を絞りました
勉強する時間を確保したい、しなければならない人の参考になれば幸いです
- 課題の因数分解(小さくする)
- 外堀から埋める(ひとりでやらない)
因数分解、と言いましたが、要するに小さなことからコツコツやることです
衛生管理者の試験時間は3時間、1回分はそれだけの負担のある問題たちが出題されます
忙しい社会人は勉強時間をそこまで取ることができずに資格取得につまずいています
そこで割り切って1日1問だけで良いからとにかく問題に少しだけ触れるようにしました
始めるハードルをとにかく下げて、課題を分解して小さくすることが大切と知りました
外堀を埋める、というのは誰かに宣言してしまうことです
周囲の力を借りることは自分の気持を高めるためにとても有効です
自分ひとりではどうしても「今日はいいか」「今は忙しい」という気持ちが起こりやすい
少なくとも私は今でもそうで、脳は効率的に働くために意図的にサボる方に行きたがるからだそうです
だからこそ自分だけでやるのではなく、職場の同僚や、社外であれば友人に勉強していることを宣言してみましょう
もし対人関係が苦手であれば学習履歴や計画を立てることでも最低限おすすめします
自分自身に宣言する、という考え方でしょうか
客観的な視点や指標を目の当たりにすると、自分のサボりたい気持ちや、勉強自体に対しても意外と辛くないことをメタ的に知ることになります
だからこそ、ひとりだけでやらないように心がけることが良いのです
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